2008年06月25日

祈りたくなるニュース


こんにちは。何を触ってもなんとなく湿っているように感じる嫌な季節。梅雨明けが待ち遠しいですねえ。

上のニュースについて。日本の捕鯨に対するアンチ記事。この記事はAFPというフランスの通信社のものなんですが、世界からは日本の鯨食はこういうふうに見られているというのが良く分かります。解体の写真まで使って、悪い印象を与えようとしているのが見え透いていますね。

さて、気になるニュース二発。

長崎市で実務修習をしている20代男性の司法修習生が、自身の日記をつづったブログに取り調べや刑務所見学、司法解剖の立ち会いの様子や感想など、修習の内容を書き込んでいたことがわかった。修習生を受け入れている長崎地裁は「書き込みが、司法修習生に関する規則が定める守秘義務違反にあたる可能性があり、調査したい」としている。(中略)

書き込みの中には、取り調べの実習の様子を記したものがあった。「はじめて取調べやりました。相手はばあちゃん。途中から説教しまくり。おばあちゃん泣きまくり」「なんで若造がばあちゃんを説教してるのか。なんとなく、権力というか、自分の力じゃない力を背後に感じた」などと被疑者の性別や年齢が明かされていた。

 また、刑務所を見学した際には「工場で作業をしている受刑者たちは、なんだかロボットのよう。何を考え生きているんだろうか」「いま自分が取り調べ中の被疑者は、刑務所出所後5日目に、また犯罪行為に出た人で、この人は刑務所でしかうまく生きていけないんじゃないかと感じた」などと、受刑者や被疑者について触れている。(以上、6月19日asahi.comより抜粋)

司法修習生ですらこんな調子なのだから、裁判員制度の裁判員も、ブログやらメールやらで、審議の様子を世の中にさらしてしまうかもしれません。ネットの情報は基本的にずっと残りますので、被告人の人権が侵害される恐れも大きいのですが、そんなことを言っても今の世の中「犯罪者に肩入れするのか!」で片付けられてしまうのでしょうねえ。

そして、この20代男性の司法修習生が、わしの知人でないことを祈らずにいられません。合掌。

お次。

【ワシントン=USA TODAY(グレッグ・トッポ)】マサチューセッツ州グロースターの女子高校生8人が協定を結んで妊娠したとの報道に地元の教育関係者は「妊娠協定があったとは思えない」と否定的な見方をしている。グロースター教育委員会のグレッグ・ベルガ委員長は「協定は妊娠が分かった後で作り出されたものだという感じがする。2人の仲良しが同時に妊娠したことがきっかけではないか」と話す。この問題が報じられたのはジョセフ・サリバン校長がタイム誌の記者に「8人の生徒が一緒に子供を産んで一緒に育てることで合意していた」と語ったのが発端だった。(以上、6月24日MSN産経ニュースより抜粋)

果たして協定があったのかどうか、詳しいことはわかりませんが、興味深いニュースです。以下は協定があるという前提で書きますが、シングルマザーに対する理解もある程度進んでいるアメリカゆえに、女子も子供を生むということを簡単に捉えているのかね。「子供と自分」という関係性の中から、自己を肯定的に見つめ直したい。そんな動機もあるのかもしれません。そうであるとしたら周囲は何をやっているのだろうかという話になりますが。しかし協定を結ぼうと言い出したやつは神ですな。

いずれにせよ、身ごもった子達が母子ともに健やかに出産できるよう、祈らずにいられません。アーメン。

ちょっと脱力しながら書いてみました。それではまた来世。
posted by サイダー at 20:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月17日

副都心線についての考察


上のニュースについて。「エコ車両」と聞いて「おや」と思いましたが、大したことないじゃん。エネルギー消費を抑えるためにこれまでよりスピードを落として走るって、そういうのって性能としてエコって言えるのかしら。こういう話で容易に「エコ車両」なんて書いてしまうマスコミもどうかと思うのですがね。皆さんどう思われます?

さて、地下鉄の話のあとは…やっぱり地下鉄の話。

6月14日に開業した東京メトロの副都心線。開業前後の模様のニュース報道が大々的に報じられ、シティ情報誌などの雑誌では副都心線沿線特集も組まれるなど、話題性バツグンの滑り出し。

…かと思いきや、初日から列車の運行に遅れが生じ、開業後初の平日となる16日には一部区間運転見合わせや急行の線路に普通列車が進入するなど、とんだスタートとなりました。NHKなんかはすごくて「利用者の期待を裏切った」とスタジオでコメンテーターが言っていました。お前らが言うなよ(笑)

副都心線は、池袋駅で西武池袋線・東武東上線との相互乗り入れを実施しています。異なる三社の列車を行き来させるのですから、オペレーション上の難易度は相当高いでしょう。ましてや一度混乱が起きたときに、相互で連携を取って事態の解決に当たることも、かなりハードルが高いのではないかと予想されます。

けれど、「初めてのことだから」「不慣れだから」では済まされないのも事実でしょう。生活者の気持ちとしては、オペレーションの難易度などは関係なく、「できて当たり前」。特にインフラに対しては、相当要求が厳しく、「絶対」を求めるのが日本人です。ちょっと遅れたり、電車が止まったりするだけでもいらいらする人がいるくらいですからね(わしも人のことは言えませんが…)。

最近では、三菱東京UFJ銀行のATMシステム統合に当たっても、一部不具合が生じ、利用者に迷惑をかけたことでかなり叩かれることになりました。みずほのときもそうでしたね。

企業が何か新しいことを始めるにあたっては、どんなときでも何らかの横槍が入るものであるということを想定し、予め対応を考えておくというのが正解だと思います。日ごろからそういうことができている会社のことを、「リスクに強い会社」というのでしょうね。非常にレアだと思いますが。

ちなみにわしも開業当日、渋谷に行くために副都心線に乗ってみました。新宿三丁目で丸ノ内線から乗り換えてトライ。混雑しているかと思ったら、ホームも車内も意外と空いていました。丸ノ内線との連絡通路は、移動距離が短く、ホームの深さを感じさせず「イイ!」と思いましたが、平日のラッシュ時は、ここが人で埋め尽くされるのだそうで。合掌…。

ホームを最初に見た印象は、「開放感あるなあ」。内装は白を基調として清潔感・開放感あるつくり。地下鉄の「暗い・汚い・狭い」というネガティブイメージに真っ向から挑んでのことでしょう。白い壁がやがて黒っぽく汚れてくると嫌なので、ホームの壁面が汚れにくい素材を利用していることを祈ります。

そして北参道駅の構内には、タイルの壁面アートらしきものも。ちょっとしたおしゃれさを演出していましたね。地下鉄の構内って、もっとアートを取り入れて、パブリックな空間としての価値を向上すべきだと思うんですがねえ。ヨーロッパの地下鉄構内なんて、写真で見たけどものすごくかっこいいんですよね。建物の存在自体がアートみたいになってる。「人が過ごす空間」として地下鉄駅を捉えているからでしょうね。機能もそうですけど、見せ方にすごく工夫があるように思います。

住んでいる場所から渋谷と池袋に行きやすくなるので、個人的には気に入っている副都心線。ぜひ初期トラブルを払拭して、本当の意味で軌道に乗せていってほしいと思います。また最後の路線である副都心線の後も見据えて、東京メトロには既存の駅の価値向上に少しずつ力を入れていってほしいものです。
posted by サイダー at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月13日

有害サイト規制についての考察


上のニュースについて。餃子やらチベットやら地震やらと、散々なことになっている中国ですが、周りからの評価も散々なようです。まあアメリカの民間調査機関のやった調査ですから、当然バイアスはかかっていると思いますがね。

さて。

11日にいわゆる「有害サイト規制法」が成立しました。インターネット上に散らばる青少年に有害な情報を、彼らに見せないようにすることを促進するための法律だそうで。「有害情報」としては、犯罪や自殺を誘引するもの、著しく性欲を刺激するもの、著しく残虐なものが例示されています。その判断を国家が行うことにならないかというところで、憲法上の「表現の自由」に絡む議論がなされています。国家が行う・行わない以前に、誰にそんなことが判断できるのでしょうね。そしてそんな仕組みが本当に回るのでしょうか。

仮にあるサイトが、青少年に有害と指定されたとして、異議を申し立て民事裁判か何かで係争を行っているとする。その間そのサイトはどういう状態になるんでしょうね。営業はできるのかどうか。裁判は一体いつまでかかるのでしょうか。またサイトにフィルターをかけるとすると、インターネット・プロバイダや携帯電話会社に相応の負担を強い続けることになる。有害情報の指定も、事業者団体がカネを出し合って組織を作って行わなければならない。それら諸々の費用負担が、まさかわしらに転嫁されたりはしないですよね。

話はガラッと変わって。わしの住んでいるところの近くに「坊主バー」なる飲み屋があります。その名の通り、お坊さんがマスターをやっているバーなんですがね。こぢんまりとして薄暗い店内には立派な仏壇があるわ、メニューにも「極楽浄土」なんてお酒があるわで、なかなかエッジの立ったお店になっております。

そんな坊主バーの名物が、読経と法話。基本的に営業日は毎日一度、働いているお坊さんたちが仏壇に火を入れ、浄土真宗の経を読み上げる。そしてその後、お客さんから何度もよいのでお題を募集して、そのテーマに関する仏教のありがたいお話を即興で披露するという、「夜の瀬戸内寂聴」的なサービスが行われるのである。坊主バーには何度か足を運んでいるが、この間知人とふらりと立ち寄った時に初めて、その読経と法話を聞くことができた。

その法話が、これまた即興とは思えないほどの内容でとっても面白かったのです。

簡単にあらましをお話いたしますと、まず、お客から与えられたテーマが「バイク」。これを坊さんがどう膨らませたか…

曰く、自分が高校生の頃、通学でバイクに乗ることが認められていた。けれどもある日、学生の一人が事故を起こして死亡してしまったことで状況は一変、高校側は通学時のみならず、プライベートも含めてバイク利用を一切禁止することにした。

これに当然反発するのは学生たち。しかし、彼らは単に「ふざけるな」と吠えるだけではなかった。今禁止されていても、高校を卒業すれば再びバイクに乗ることになる。今バイクに乗れないことは、結局将来不慣れな運転をすることにつながり、逆に危ないのではないだろうか。事故を起こしてしまったが、今後より安全にバイクに向き合っていく方法はないだろうか。そういう議論をした上で、教師の側にぶつかっていったのだという。

今の社会を見渡す。アルコール、薬物、硫化水素、ダガーナイフ…危ないものはそこらへんにごろごろと転がっている。一歩間違えば、人生を失わせてしまいかねないものもある。そういうものの影響は極力防がなければいけない。しかし、だからと言って、「そういう危ないものは一切禁止、見ることも聞くことも触れることも許さない」と、単に上から蓋をしてしまうことが、果たして本当の解決策といえるだろうか。

仏教の世界は「極楽浄土」を信じている。皆が平等に仲良く楽しく暮らせる世界。その考えの大本には、「この世」は決して極楽浄土ではなく、社会も、人々も、そして自分自身も、綺麗なものも汚いものも、全て内包しているものである、という現世観がある。汚い現実から自分を遠ざけることができると仏教では考えない。どこまでも汚く不完全なこの世、どこまでも汚く不完全な自分自身と如何に向き合い、日々を生きていくか。それが仏の教え大事な要素なのである。

高校のバイクの話も、日ごろ取りざたされているさまざまな問題も、あまりにも社会を完璧にしよう、綺麗にしようという意識で、強引に物事が進んでいるような気がする。決して綺麗にはなりえないものに、無理矢理に蓋をしようとしても、どこかにひずみが生じるのではないかと懸念している。

私たちは決して完璧な存在ではないし、汚れた部分を抱えた存在である。けれども、全ての生き物は仏様から「いつかは綺麗な、正しい存在になりなさい」と期待されている存在でもある。そんな期待に可能な限り応えていこうと思い、自分たち仏教徒は、日々自分の行いを振り返り、正しくあろうと心がけているのである。

と、大まかに言うとそんなお話でした。何も読まずに、言葉に詰まることなくこんな話をするものだから、お客は皆感嘆しきり。もちろんわしも。

何が言いたいか。冒頭で取り上げた有害サイト。この国は危ないものを子供の目に触れさせないことで、問題を解決しようとしています。仏の道はともかくとして、まさに「臭いものには蓋」の対応。過度なパターナリズムが、果たして子供たちにとって最良の解決の道となるのでしょうか。これは本当に注目すべき事象です。
posted by サイダー at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月12日

【お知らせ】Charity Agent「Good By Rings」


大変ご無沙汰しております。時間をかけて進めていた仕事がこの間終了し、また文章を書くゆとりが出てきました。長袖を着ていてもつい腕まくりをしてしまうくらいの陽気。と思えば今度は雨が降りだし。自分にとっては嫌な季節の到来です。

上のニュースについて。「数独」が世界でそんなに人気なのかということはさておき、日本の裁判員制度に対して横槍が入りそうな出来事ですね。日本人の性分から言ってもまさかこういうことにはならないだろうとは思いますけど、不安なのは携帯電話ですよね。子供みたいに、「審議中は携帯電話をお切り下さい」と言わなきゃいけないのでしょうかね。

さて。知人が「Charity Agent(チャリティー・エージェント)」という会社をやっております。今回はその会社のサービス紹介をさせてください。

そのサービスの名は「Good By Rings(グッド・バイ・リングス)」といいます。

人生で少なからずある、恋人や配偶者との別れ。彼・彼女が去った後も、自分のもとにはあるものが残っています。そう、「指輪」です。別れる前につけていた指輪を、別れた後にどうするかというのは、ちょっとした悩みのようです。そのままつけるのも気が引ける、売ってしまうのもどうかと思う。そんなわけで結局どこかにしまっておく、なんて人が結構多いようですね。

別れた後も仕方なしにしまいこんでおくのではなくて、前向きに、しかも社会に役立つ形で、指輪ともお別れしよう、そんな趣旨で始められたサービスが、「Good By Rings」であります。

「指輪と前向きにお別れしたい!」と思った方は、指輪をサービス事務局に送付。その際、「自然環境」「動物」「児童」「医療」など、自分が支援したいと感じるテーマも一緒に選択します。事務局は受け取った指輪を金属として換金。必要経費を除いた全額を、サービス利用者の選択したテーマについて活動しているNPOなどの団体に寄付します。

指輪の原材料は主に金属。特にプラチナなどの貴金属は、1グラム3000円以上の価値があるようです。指輪ひとつがだいたい5グラムですので、金属として換算すると、ざっくりと15,000円くらいの価値にはなるということです。資源高騰している時代ですから、指輪とはいえ侮れません。

ちょっと社会に対して良いことをしたなという気持ちになってもらいつつ、前向きに指輪ともお別れできるようにと始められた、この「Good By Rings」。4月にサービスが始まったばかりですが、順調に指輪も集まってきているようで。わしも趣旨に賛同して、ささやかながらこんなブログで応援している次第です。自分がサービスを利用する予定は今のところありませんが(笑)

ホームページも設置されていますので、ご興味あれば、ぜひのぞいてみてくださいね。そして機会があれば、ぜひご利用もご検討くださいね……

http://www.goodbyrings.com/
posted by サイダー at 17:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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