2009年02月04日

家電についての雑感


2月になりました。わしの周りでは病気で次々と人が倒れていっています。皆さんは大丈夫でしょうか?中国ではこの時期、毎年地味に鳥インフルエンザで人が死んでおり、距離的に近い九州地方なんかも「鳥→鳥→人感染」が起こり得るんじゃないかと、ひそかに心配しているわたくしでございます。

上のニュースについて。大手メーカーの第三四半期決算と通期見通し発表が集中する昨今。日立製作所のみならず、東芝やNECも赤字転落、パナソニックも赤字見通しと、大手電機メーカーは非常に厳しい状況に追い込まれている。今回のテーマは、そんな苦境の各社とも関係の深い家電について。

最近テレビを見ていると、やたらと家電がテーマの番組が多い。「家電芸人」などのキャラ付けまでして、こだわりを語ったり、量販店を巡ってみたり。以前、放送作家の鈴木おさむ氏(森三中のうちの一人と結婚して『ブスの瞳に恋してる』を書いた人、といったほうがわかるでしょうか)がAERAの連載コラム中で、「『アメトーーク』でやった家電トークの視聴率がことのほか良く、こぞって他局も『うちも家電モノができないか』と動き始めている。これからどんどん家電を扱う番組が増えていくだろう。絶えず視聴率を気にして、良いネタがあればそれに便乗するのはテレビの特性である」という趣旨のことを書いていたが、まあそのとおりになった。

テレビ局も不況の煽りを受けて広告収入が低下し、赤字に転落する局も出ている。番組制作費がどんどんカットされていく中で、視聴率が取れるか分からない冒険的な試みをするよりは、「成功例」に乗っかるほうが良い。そして番組で家電を扱うということであれば、それを見る視聴者も家電に興味があるということになるので、メーカーや量販店から広告を引っ張りやすくなるという算段もしているのでしょうね。「番組内で御社の商品を強調して取り上げるので、つきましては…」というバーター交渉も行われているかもしれない。

端的に言うと、そこまでやらないと広告費を引っ張り出せないくらい、大手の家電メーカーが疲弊しているということ。ニュース番組では「赤字と消費低迷に苦しむ大手家電メーカー」と報じられつつ、バラエティ番組では「このメーカーのこの家電が熱い!」と打ち出していくという、ちぐはぐな状況が今後しばらく続くことでしょう。

引越しをしてみて思ったことですが、日本は本当にたくさんの優良電機メーカーがひしめいていると思います。新居に合わせていろいろと家電を新調し、改めて室内を見渡してみれば、冷蔵庫はシャープ、エアコンは日立、テレビと炊飯器は東芝、DVDプレーヤーはパイオニア、照明と食洗乾燥機はパナソニック、空気清浄機はダイキン、パソコンは富士通、プリンタはキヤノン、音響機器がソニー、洗濯乾燥機が三洋…という具合に、ほとんどメーカーがかぶってないことに気付く。

別に意図してばらしているわけではなく、量販店に行って「これが良いな」と思う商品をただ買っているだけなのに、こんなことになっている。しかもそれぞれの商品で断トツのナンバーワン企業があるというわけではなくて、毎度複数のメーカーが候補に挙がっては、長所短所いろいろ悩んだ末に「かろうじて」の差でお買い上げになったり、ならなかったりしている。

そのこと自体はまさに技術大国ニッポンのすごさを感じさせるものではあるが、さすがにもう限界がきているような気がする。電機の分野では日本よりも後発の韓国は、世界に通用するメーカーでは三星、現代、LGくらいしかないと思いますが、得意分野に注力し、それぞれが世界シェアトップクラスの事業を持っている。かたや、高い技術を持ちながら必ずしも圧倒的な分野を持つ企業ばかりではないのが日本。それゆえに量販店など流通サイドとの力関係上、どうしても弱い立場に立たされてしまいやすく、こういう不景気になると一気に苦境に立たされる。最近では特に流通側の再編が進んで、さらに価格交渉力が強まっている現状もあります。

パナソニックが三洋電機を買収するという話は大きく取りざたされましたが、これはいわば、いずれ日本のメーカーが通らなければならない道に、ついに差し掛かったのだと思います。工場や人員を整理しなければならないほどの逆境の中にあって、いかに「攻め」のためにカネを張っていけるか、生き残りを賭けて、経営者には非常に厳しい決断が迫られているのではないでしょうか。
posted by サイダー at 00:49| Comment(0) | TrackBack(1) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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