ちょっとご無沙汰ですね。上のニュースについて。チベット問題に起因して、フランス対中国の構図が持ち上がっています。フランスがオリンピック開会式のボイコットに言及しているとのこと。もちろん結局は参加することになると思いますが、対価として中国から何らかの譲歩を引き出すべく、水面下でいろいろやっていると思います。
さて。
岡山県で起きた、18歳少年による駅ホームからの突き落とし殺人事件。加害者少年の父親が極めて異例の記者会見を実施していたり、茨城県土浦市でも同タイミングでショッキングな8人斬り事件が起きたりと、話題となっております。
これは嫌な事件ですよ。実はわし、昔から駅のホームで先頭に並ぶのが生理的に嫌で嫌で、ホームに対して身体をちょっと斜めにしたりして、完全に背中を後ろの人に預けないようにしていたんです(ゴルゴかよ)。それで嫁にまで怖がりすぎだと言われていたんですが、今回の事件があって、もう本当に嫌になりましたね。列の先頭には立ちたくない。誰が何をするか分からないもの。
だいたいこういう事件が起こると、テレビも新聞も雑誌も、どうしても「なぜ加害者はそんな事件を」「加害者の生い立ちに原因が」という話をしがちです。子供と親のあり方や、地域と個人とのかかわりなど、そこから大事な視点が見えてくる場合もあろうかと思います。ただ、ほとんどの場合は、興味本位、バッシングまがいの報道に堕ちていく(たとえばそれが冤罪の場合、本人の名誉に取り返しのつかない傷をつけることになる)。
個人の過去や周辺をどれだけほじくり返しても、「同様の事件を起こさない」という観点からは、あんまり価値がないような気がします。悪事に対する憤りや社会正義の心は、奮い立たされるかも知れませんけどね。まあそれは水戸黄門でも見ていれば良い話で。
犯罪研究のひとつに、犯罪者ではなく、犯罪を引き起こしやすい環境について研究する分野があります。人間誰しも罪を犯してしまう火種を内包しており、それは仕方がない。だからその火種に着火させずにすむような社会環境を作るにはどうしたらよいのかを研究しているわけです。単純に言ってしまえば、スーパーマーケットで監視カメラがじっと見ていたら、万引きの常習犯も万引きをしないだろう、というくらいの話なんですが。でも事件再発防止には、こっちを深く追求すべきだと個人的には思うのですがね。
ホーム突き落としの件で言えば、「ホームドア」をつけるということが一つにはありますよね。電車のドアと一緒に開閉するあれです。東京メトロの丸ノ内線のように胸まである柵タイプのものから、ゆりかもめのように天井まであるものまで、種類はいろいろですが、どれもホームからの落下防止には効果覿面。酔っ払いの人や目の不自由な人が過って転落するのも防いでくれるので、事件にも事故にも効果がある。
設置にはお金はかかると思うのですが、アクシデントの機会を失わせるのですから是非ばんばん作ってほしい。わしも嫌な思いをしながらホームに並ばず済むし、少年も「ホーム突き落とし少年」なんていう不名誉な呼び名をされずに済んだろうし、少年の父親がマスコミの前で頭を下げずに済んだろうし、何より被害者の方が亡くならずに済みましたから。
ガソリンとか揮発油の暫定税率が話題になっていますが、いっそ道路特定財源じゃなくて、ホームドア特定財源にすればよいのに。喜んで払うけどなあ。クルマ持ってないけど…。

