上のニュースについて。反イスラムの映画をウェブ上で公開したオランダ極右政党に非難囂々。ヨーロッパでもムスリムたちは経済を支え、しっかりと存在感を持っている。各国のトップが慌てて非難声明を出している様子から、世界に大きな影響力をもつムスリム・ネットワークのすごさが垣間見える。そんなニュースです。
さて、ホーム突き落とし事件についてはこの間触れましたが、もうひとつ、日々鉄道を利用するものとして看過できない事件もありました。大阪の痴漢冤罪事件です。甲南大学の法学部の学生がこういう事件を起こしたということ自体がショッキングだったのですが、もうひとつプロじゃなくてもできる犯罪という意味で、皆が被害に遭う可能性が高いということも明らかにしてくれました。
3月31日の日経新聞では「痴漢冤罪、見えぬ防止策・慎重な裏付け必要に」というこの問題に関する記事が載っています。以下冒頭を引用。
2月、大阪市の地下鉄車内で帰宅途中の男性が示談金目的の男女から痴漢にでっち上げられる事件が起きた。痴漢事件の場合、被害者証言に頼りがちで「やっていない」との立証が難しい。痴漢冤罪(えんざい)の被害者らは慎重な裏付け捜査の必要性を訴えるが、警察は「痴漢検挙が最大の防犯」という立場。決め手を欠く冤罪防止策を巡って模索が続いている。
我々サラリーマンにとっては、痴漢の「容疑で」逮捕されただけで、まず会社人生はその重い扉を閉ざし始めます。上の事件のように劇的な名誉回復がなされれば話は別ですが、そうでもなければお先真っ暗。一族郎党路頭に迷うしかない。記事中では「女性専用車両があるのだから、男性専用車両も作ってほしい」という意見が実際に上がっていると紹介されています。あらぬ疑いをかけられたくない男性側からの切実な本音があるわけです。
今回の事件はもちろんあってはならないことですが、これがきっかけとなって容疑者側の必死の訴えにも、少しは耳を傾けてもらえる社会的な環境が作られたようにも思います。逆に女性が痴漢遭遇の届出がしにくくなってしまうようではいけないのですが。
記事では、問題解決のためには捜査・立証の慎重さを追求するしかないという話になっております。それももちろん大事ですが、先ほどの「男性専用車両」のごとき抜本的な解決策ってないものでしょうかねえ。だって容疑者になっただけでもわしらはつらいですからね。係争なんかしている間にどんどん周囲に「悪魔的痴漢野郎イメージ」が構築されてしまうのですよ。もっと抜本的にいかないと!というわけで。
【案1】決して満員電車にならないように運転本数を増やす。まあそうなんだが、それができれば苦労はないわなあ。だめだ。
【案2】大量のつり革を天井に設置し、全員両手でつかまれるようにする。車内が不気味なことになりそうだ…。しかも重い荷物を持っている人はどうする。これもだめ。
【案3】痴漢リスク回避のために出社・退社時間のフレックス化を企業が促進する。ありかもしれないけど義務化はできないし抜本的ではないね。
【案4】「痴漢されたらマジで訴えます」「痴漢冤罪の対策は心得てます」というステッカーを、顔面など、混雑した車内でも目立つところに貼る。ううむ、悪意のある人に逆手に取られそうだ…。しかも民度が低すぎるのが丸出しになってしまう。
【案5】電車内で麻酔を散布・吸入させ、一時的に触覚を麻痺させる(触っても触られても何も感じない)。終点まで乗っていると死に至る人がいるかもしれない…
【案6】痴漢をする気が消え失せるような絵や音などを車内に散りばめる。瀬戸内寂聴のありがたい法話、「パパ痴漢だけはやめてね」という健気な少女のメッセージなどを大音量で流しつつ、「やめろよ 痴漢なんか 人間だもの やらしいことは 明るく堂々と」などと書かれた相田みつを先生の心洗われる作品などを少々。
人間の煩悩を根本から断つこの案…だめでしょうかねえ。どうか「案6」、検討してください、橋下府知事(笑)

