だいぶご無沙汰でございます。今年の連休は比較的過ごしやすかったと思ったら、最近は寒い日が続いておりますね。私も微妙に風邪気味です。みなさんもお気をつけて。
さて、今回は上のニュースがもろにテーマです。
ミャンマーのサイクロンと、中国の大地震で、いったい何人の命が失われたのか。実はミャンマーの方は最近まで知らなかったのですが、なんと30000人超の死者ですか。中国の地震については新聞で「8600人死亡」と出て目を疑いました。今はもう10000人は越えているようで。これって死者の規模で言えば、イラク戦争の全死者を足した数字とほとんど同じですわね。ほんのわずかな時間であっという間に全てを奪ってしまう。いつの時代も災害は恐ろしい。
以前もインド洋沖地震があって、そのときも大変な人数の方が亡くなりました。日本はもちろん東南アジアは地震が大きなリスクですね。そういえばこの間日本でも夜中に大きめな地震がありましたが、あれも何か関係があったのでしょうかね。ちなみに中東は地震がないそうです。ドバイに旅行に行ったときに、とてつもなく高い塔「バージュ・ドバイ」の建設が進められていて、すでに800メートルくらいに達していました。そのときにガイドさんが「ドバイは地震がないので高い建物でも安心」と言っていたのを思い出します。
中国は北京オリンピックとチベット問題に絡めて、国際社会からさまざまな批判を受けていましたが、ここへ来て同情票が集まって潮目が変わるのでしょうか。少なくとも中国包囲網を敷こうとしていたヨーロッパの陣営は、シナリオの大幅な書き換えを迫られそうです。また、中国国内で不買運動をされていたカルフールやケンタッキー、マクドナルドなんかが敢えて中国で復興のための支援をするならば、これはまた複雑な情勢を呼びそうな気もして面白いですね。
そしてミャンマー。なかなか各国の支援を受け入れようとしなかったことで、国連をはじめ多方面からの非難を浴びることになりました。まあ軍事政権の側からすれば、それはある意味当たり前かもしれません。軍事政権にとっては、国内情報は命綱。地理も人口構成も弱った国の様子も全て外部にさらされ、果てはミャンマー軍がどういう活動をしているのか、災害復興の現場で見えちゃうわけですから、当然軍事に関わる情報管理のために外部の目をシャットアウトしておきたいはず。
さらに言えば、外部からの支援が軍政の支援よりも手厚く行われた場合に、国民が軍政に懐かなくなってしまうことも大きな懸念点でしょう。アメリカが既に多額の支援を表明していますが、アメリカにとってはこれが自国の大々々PRチャンスです。人間なんて単純ですからね。今より高い給料をくれる会社があれば、長年世話になった会社を簡単に辞める人がいるくらいです。自分の暮らしが汲々とした状態のときに手を差し伸べてくれる存在があれば、そこになびくのは当然の道理。次々と首都ヤンゴンに運び込まれる救援物資は、ミャンマー国民の心を軍政から離反させる麻薬でもあります。
そういえば戦国時代の名将・毛利元就は、敵対する尼子家が守る難攻不落の名城・月山戸田城を力技ではなく兵糧攻めによって落としました。食糧を補給する道を完全に塞ぐこと数ヶ月。最後の仕上げに城の風上に大釜を何個も並べ、大量のおかゆを作ったのだそうです。風に乗ってやってくるおかゆの匂いに、城の中の兵士たちは役目を忘れ将軍を置き去りにして、城内から雪崩をうって飛び出してきたのだとか。なんとなく、アメリカがミャンマーに対してやろうとしていることに似て見えてくるのですよねえ。
人道支援も所詮は「政治」。毛利元就は戦国時代切っての知将と謳われていますが、日本の外交にも、そのくらいの深慮遠謀があってもいいでしょうね。

